Training Program

平成21年度後期 職員英語研修

平成21年11月1日(日)〜平成22年2月8日(月)

職員の英語によるコミュニケーション能力の向上を目的として、愛媛大学では定期的に英語教育センター主催の英語研修を実施しています。

Aコースは、職場でも自宅でも利用可能なことで評判の、「アルクネットアカデミー2」を利用した自主学習コースでした。今回の参加者は
21名で、ここ数回の平均的な人数ですが、学習時間の最高記録はなんと、3ヶ月で約42.2時間という、久々の快挙が出ました! しかも、この結果を出した方は英語研修初参加で、多い月は1ヶ月33時間も学習されたとのこと。熱心ですね! その他にも、3ヶ月間で約23時間を充てられた方が2名いらっしゃいました。皆様、お疲れさまでした!
 
参加者の声:
 「他人と比較せず(緊張せず)マイペースで学習できることが私にとって良かったようで、スムーズに進めることができました。おかげさまでTVニュースなどで英語を話していても、今までは全く聴こうとしていなかったのですが、最近は解らないながらも意識して聴くようになりました」
 「ここ1、2年ですが、仕事で英語を扱うことが増えてきました。仕事の効率を上げるうえでも、英語研修は大変有意義だと思います」

一方のBコースは、参加者13名のうち、8割以上出席した方が約半数(7名)、うち全出席が3名でした。業務の傍らお忙しい中、みなさん積極的に参加していました。以下に研修内容を詳しくご紹介します。

今回の講師は、「優しくて癒し系の先生」と参加者に好評のティモシー(トビー)・カーティス先生。アメリカ合衆国出身です。親しみやすくて授業も楽しい、と学生たちからの評判も上々。

そんなトビー先生が教職員向けに開講したのが、"History of English"(英語の歴史)と題した、中級向け英語研修。「英語を英語で学ぶ」という、なんとも奥の深そうなテーマです。

さて、その内容やいかに?
…ん?? これは…暗号? それとも古代の漢字?

いいえ、この奇っ怪に見える文字の並び、実はアルファベットなんです。より正確に言えば、上から下に向かって、アルファベットの文字表記の移り変わりを表しています。

私たちが日常触れるのは「現代英語」ですが、この研修では私たちが普段知ることのできない、古代の英語、中世の英語、そしておまけにその発音方法まで学んじゃいます。なんとも欲張り!
かなりアカデミックな内容のようですが、みなさん、どんな感想を持たれたのでしょうか?

「英語史の内容は難しかったですが、壮大な歴史を感じられて楽しかったです」(Uさん談)

「今まで、それほど意識をしていませんでしたが、発音記号に気をつけて発音するようになり、よかったです」(Hさん談)

英会話実践コースですから、もちろん会話のチャンスもあります。毎回、教材に基づいたクイズが出題され、周囲の参加者と問題を出し合いながら会話を交わしました。
そして最終回には、グループごとでの寸劇の上演もありました。それも、ただの寸劇ではありません。シェイクスピアの作品の一部を、この研修で学んだ中世英語で演じる、というもの。すごいですね!

易しいとは言い難い内容ではありましたが、参加者のみなさんは意外にも楽しんでいたようです。

「難しい内容でしたが、毎回教材を工夫してくれていて、ゲーム感覚で楽しむことができました。…(中略)…トビー先生、楽しい研修をありがとうございました!」(Tさん談)

その他、次のようなご感想もいただきました。

「全体として、歴史の面白さを垣間見る思いがしました」(Kさん談)

「英語の歴史を学ぶことで、他の言語とのつながりに気づき、他の言語にも興味が湧きました。
これからは英語だけでなく、他の言語についても学んでみたいと思います」(Tさん談)

英語でのコミュニケーション能力の向上を目的とした研修ではありましたが、
意外にも、英語という言語以外のものへの興味もかき立てる結果になったようです。
やはり、奥の深い研修でしたね。

AコースもBコースも、今後とも引き続き、内容の濃いものをご提供していきたいと思います。
来期の英語研修にも、皆様、ぜひご期待ください。