コミュニケーション､医療コミュニケーション2014

コミュニケーション 2017

Communication 2017

第20回日本コミュニケーション学会（JCA）中国四国支部大会

広島コミュニケーション研究会

共同開催

ﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑ・ﾌﾟﾚｾﾞﾝﾃｰｼｮﾝ集

Program, abstracts and presentations

from the 2017 joint conference of the Japan Communication Association (JCA) Chugoku-Shikoku chapter (20^th annual meeting) and

the Hiroshima society for the study of communication

平成２９年１２月３日（日）

福山大学　宮地茂記念館　205室

Fukuyama University, Dec 3 2017

Rudolf Reinelt (ed.)

Matsuyama, JCAcs, January. 15, 2018年1月15日

Reference data (of the part you cite)

LastName, FirstName (2017) Title of your paper. In Reinelt, R.(eds.) Communication 2017. JCAcs, Matsuyama, beg.page-end.page.

第20回日本コミュニケーション学会（JCA）中国四国支部大会(cs)

主催:日本コミュニケーション学会（JCA）中国四国支部

Fukuyama University, Dec 3 2017

平成２８年１２月３日（日）

福山大学　宮地茂記念館　205室

All rights remain with the authors

松山　JCAcs　2018年1月15日

Matsuyama, JCAcs, Jan. 15, 2018

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Table of Contents　目次 page

Coordinator’s Preface 4 　

プログラム &　募集要項 5 　

プレゼンテーション Presentations

1. 　野中アンディ：「社会人コミュニケーションが気づかせてくれること」 10

2.　Rudolf Reinelt：”Communication, determination and the German noun” 11

3. 脇忠幸：「〈コミュ力‐コミュ障〉の言説分析」 57

4. 谷口直隆：「コミュニケーション教育における教育内容としての自己認識～国語教育における実践例を手掛かりに～」 68

Words of gratitude 72　

Timeline to JCAcs2018 （予定表） 72　

Coordinator’s preface

支部長あいさつ

支部長：脇忠幸（福山大学）

去る12月3日（日）に、福山大学宮地茂記念館にて第20回JCA中国四国支部大会が開催されました。ご参加いただきましたみなさまに、改めて御礼申し上げます。特に、本学会理事でもある野中アンディ先生（株式会社コムスキル代表）には、成人教育についての貴重なご講演をいただきました。企業（人）が「コミュニケーション」に何を求めているのか、大学教育（for 学生）との比較をしながら議論することで、非常に濃く深い学びが得られました。懇親会は、われわれがゲストとして迎えられたかのような、野中節炸裂の実に楽しい時間でした。野中先生、ありがとうございました。

さて、支部のみなさまにお知らせが2点ございます。

１）次回の大会テーマについて

テーマ：「地域を／で研究するということ」←主に講演。研究発表は多様でありたい。

意図：21回目の大会へ踏み出すにあたり、今後の中四国支部の在り方（存在意義？）も念頭に置きながら、新たなテーマを設定したい。周囲の状況に目をやると、教育現場の疲弊、研究の場（時間・予算・人材）の縮小、行き過ぎた道具論的＆功利主義的な価値観の蔓延、「トップダウン」という名の横暴など、真綿で首を締められるような「日常」がある。

こうした閉塞感（もはや諦観の域？）が漂うなか、中央から遠く離れたこの「中四国」という場所で、私たちは何をすべきであり、何ができるのだろうか。Wi-Fiが飛び交う今なお、私たち研究者／生活者にとって地理的な隔たりは大きな意味を持っているように思う。その「意味」は肯定的にも否定的にも捉えられるだろうが、いずれの評価を下すにせよ、そこに今後の私たち自身の、そして中四国支部の在るべき姿が見えるのではないか。

上記の新テーマにおける「地域」は、【地域社会】【地域性】【都市の対立概念としての〈地方〉】を意味する。「地域」をフィールドや対象とした研究・活動に注目することによって、「地域」で研究することの意義を見出したい。

２）他支部との共催可能性について

正式に依頼があったわけではないが、過去複数回、他支部の支部長との雑談中に、支部大会あるいは何らかのイベントの共催というアイデアが浮上している。おもしろそうなので前向きに検討したい。ただ、中四国支部からの参加者が圧倒的に少ない…といった結果が予想される。仮に共催を実行するならば、どのような形やテーマが考えられるか、実行に向けての問題点（参加者増加の方策？）など検討すべきことがあればぜひご意見をいただきたい。

以上、少々長くなりましたが、今後とも中四国支部の活性化にご協力をお願いいたします。

第20回日本コミュニケーション学会（JCA）

中国四国支部大会

広島コミュニケーション研究会

共同開催

プログラム

会期：平成29年12月3日（日）

会場：福山大学

宮地茂記念館　205室

共同主催　　

日本コミュニケーション学会（JCA）

中国四国支部,広島コミュニケーション研究会

第20回日本コミュニケーション学会（JCA）中国四国支部大会

プログラム

12：00　　　　準備

13:00 - 13:10　　開会の辞　支部長挨拶など

13:10 - 13:50 学術発表① Rudolf Reinelt　(愛媛大学),

Communication, determination and the German noun

13:50 - 14:50 基調講演　野中　アンディ　先生　(株式会社コムスキル),

「社会人コミュニケーションが気づかせてくれること」

14:50 - 15:10　講演内容への質疑

15:10 – 15:20 休憩　

15:20 - 16:00 学術発表②　脇　忠幸　(福山大学),　「〈コミュ力‐コミュ障〉の言説分析」

16:00 - 16:40　　学術発表③　谷口　直隆　(広島修道大学), 「コミュニケーション教育における教育内容としての自己認識～国語教育における実践例を手掛かりに～」

16:40 - 17:00　　全体ディスカッション

閉会の辞

18：00 懇親会

終了

＜基調講演＞Main Speaker

社会人向けコミュニケーション教育が気づかせてくれること

2017年12月3日

日本コミュニケーション学会中国四国支部講演

野中アンディ

　経団連の調査で社員に求める能力としてコミュニケーション能力が筆頭に挙げられているとおり、日本人の大多数はコミュニケーションを学ぶ必要性を感じている。そのため企業研修などではコミュニケーションのトレーニングを行なっているが、そこで行われている研修内容はコーチングやNLPといった学問的背景を持たないものであり、その目的は社員のモチベーションを上げるといったものである。せっかく世間がコミュニケーションに注目しているのにもかかわらず、コミュニケーション学を教えているケースは皆無に近い。

日本におけるコミュニケーション学の教育はこれまで主に大学の授業として行われ、この学問を受講することができる大学は増えてきた。欧米ではどの専攻であろうと必須として学ばれているが、日本の大学ではまだ選択科目程度でしか教えられていない場合が多い。それもあってか日本社会でのこの学問の認知度は高くなく、一度も聞いたことがないという人が圧倒的に多い。

　この事態を打開し、コミュニケーション学の存在を日本に広めるため、社員研修でコミュニケーション学を教える会社を立ち上げた。言語、非言語、文化、論理、説得などのキーワードで指導する中で再確認できたコミュニケーションに対する日本的な態度について言及する。

＜学術発表＞

① Rudolf Reinelt, Communication, determination and the German noun
This presentation considers the tight relationships between the communication situation, the determination of elements within the communication and their relationship with nouns and flexion in various related parts of the noun phrase in German. When analyzing the respective roles of the few categories, the complexity of the system can
be reduced considerably.
This presentation attempts at demonstrating a new, considerably more compact and thus easier, view on the German noun flexion system by integrating communicative situations and flexion learning. The audience will go through the individual steps of the proposed system and help falsify them and its tenets.

② 脇忠幸　「〈コミュ力‐コミュ障〉の言説分析」

　「コミュニケーション能力」とは具体的にどのような能力を指していて、大学生たちは一体何を求められているのか。前回の支部大会では【（教育）行政】【企業】【学術】【一般】の言説を分析し、「コミュニケーション能力」という言葉の指示内容が空である可能性を指摘した。

　今回の発表においても引き続き当該能力の実態を追究することとし、若者ことばとして膾炙した「コミュ力」「コミュ障」について、twitterのつぶやき＝言説として分析する。「コミュ力」が何であって何でないのかを明らかにするためには、その対概念となる「コミュ障」の追究は欠かせない。

ユーザーの多くは、自分の「コミュニケーション能力」＝「コミュ力」の無さに言及し、「コミュ障」だと自嘲する。しかし、ここでも「コミュニケーション能力」の内実は不確かである。学生（≒私たち）は実体のない「能力」の向上を要求され続けているのではないだろうか。

③谷口直隆　「コミュニケーション教育における教育内容としての自己認識～国語教育における実践例を手掛かりに～」

　　コミュニケーション教育の研究や実践は、目標論や方法論の側面からすすめられてきた。例えば、国語教育における「対話」概念や「伝え合う力」という指導要領の文言に示されるような能力目標の措定、演劇的手法を用いた教育活動の普及などである。ここで、今後の課題を考えるならば、その目標に向かって何を教えるのか、何を学ぶのかという教育内容論の充実があげられるであろう。これは、コミュニケーションを現象ととらえるか、能力に基づいて発現されるものとしてとらえるか立場が分かれるコミュニケーション教育においては、実は目標論よりも本質的な課題であると言える。

　本発表では、学校教育におけるコミュニケーション教育について、何を教えるのかという内容面について実践をもとに考察を行う。特に、国語教育における自己認識に関わるような実践をとりあげ考察することで、スキルとしてではないコミュニケーション教育についてその内容を考察する。

Venue information:

https://www.google.co.jp/maps/place/%E7%A6%8F%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E9%80%A3%E6%90%BA%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%8E%A8%E9%80%B2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC/@34.4892455,133.3617157,365m/data=!3m1!1e3!4m3!3m2!1s0x0:0x88b3f3e0eff5275!4b1!6m1!1e1?hl=ja

中国・四国支部支部長脇忠幸

中国四国支部では、第20回支部大会を下記の通り開催いたします。

◎日時：平成29年12月3日(日) 午後1時～午後5時(夜は懇親会開催予定)

◎場所：福山大学宮地茂記念館(福山駅北口を出てすぐ)

◎全体テーマ：未定

◎参加費：無料

発表者の募集も随時受け付けております。中国四国支部のメンバーに限らず、全国の会員の皆様に申し込んでいただきたいと思います。

◎申し込み締め切り：平成29年10月23日(月)

◎必要事項：メールに題目と和文または英文の要約を添付し、件名(JCAcs17)で送ってください。

◎申し込み先：reinelt.rudolf.my@ehime-u.ac.jp

今大会の基調講演は、野中昭彦先生（株式会社コムスキル代表取締役、元・中村学園大学）に「社会人を対象としたコミュニケーション教育」に関してご講演いただく予定です。

なお、今大会における詳しい案内を含むJCA中国四国支部ニュースレターを後日発行予定です。また、今回は広島コミュニケーション研究会との共催になる予定です。

過去の支部大会の発表資料は、Reinelt先生のHP(http://web.iec.ehime-u.ac.jp/

reinelt/katudouhoukoku.html)に掲載されています。ぜひご覧ください。

Words of gratitude お礼

JCAcs is grateful to a number of persons for their invaluable help.

Prof. Nonaka kindly accepted to present, Prof. Waki took over the organization of the chapter and Prof. Takanaga guided us through the year. And of course we say thank you to all members of the Chugoku-Shikoku chapter who through their quiet supportive participation made this conference possible and to whom we return this volume in gratitude.

Rudolf Reinelt

JCAcs Office Coordinator

Timeline to JCAcs21, 2018 （予定表）

JCA中国四国支部大会

応募開始

JCA中国四国支部大会

応募締切

JCA中国四国支部大会

開催日

9月上旬

10月20日（）

2018年12月日（）

Pictures from the 20^th JCAcs meeting