理念・教育方針

Ⅰ.愛媛大学憲章が定める教育の基本目標

愛媛大学は、大学憲章において「正課教育,準正課教育,正課外活動を通して、知識や技能を適切に運用する能力、論理的に思考し判断する能力、多様な人とコミュニケーションする能力、自立した個人として生きていく能力、組織や社会の一員として生きていく能力を育成する。」と謳っている。教育・学生支援機構は、この教育目標の実現を目指して、全学教員の参加による共通教育授業の実施、学生に必要な知の基盤を養うための体系的なカリキュラムづくりなど、共通教育の企画・運営や専門教育との連携について、取組を行っている。

Ⅱ.共通教育の理念と教育方針

 共通教育の目的は、専門教育と連携しながら、学生が自ら学び、考え、実践する姿勢と能力を身に付け、専門学習のための基盤を整えて専門性の獲得に備えると共に、様々な分野の知を探究することによって、豊かな創造性、人間性、社会性を培うことにある。
共通教育のカリキュラムは「学士基礎力」の育成を目指して編成される。学士基礎力とは、愛媛大学憲章、愛大学生コンピテンシー及び各学部のディプロマ・ポリシーに謳われている、自立した個人として生きていくのに必要な力(「学士力」)の修得のために、学生が身に付けておくべき以下に掲げるような項目に係る基礎的能力のことである。

1.自らの個性や適性に基づき学び続ける姿勢 (基本姿勢)
  自分に向き合う/前に踏み出す/自ら必要な知識や技術を学ぶ/自己管理・健康管理/社会的ルールの尊重

2.多様な人と協働するための表現力やコミュニケーション力 (基本的コミュニケーション力)
  聴く力/表現する力/チームで働く力/リーダーシップ

3.学習活動や社会生活で必要な技能 (基本技能)
  外国語の基礎的運用能力/数量的スキル/情報リテラシー

4.多角的な視点を培うのに必要な幅広い基礎知識 (基礎知識)
  諸科学の基礎的知識/異文化理解/人文・社会・自然分野についての包括的理解

5.問題の発見・解決に取り組むための思考力 (基本的思考力)
  課題を発見する力/論理的思考力/科学的思考力/知識・情報の運用力/計画力